日本生まれ、日本育ちですが、海外事業をこなし、英国MBAを取得できるレベルまで伸ばす事が出来た、私の英語学習法をご紹介してみたいと思います。
私自身、学習する中で、何度も壁に突き当たっていますので、どのような段階だったか、どう克服したのかをお知らせしていきますね。
初級、中級、上級と区分けしましたが、私の感覚値です。
因みに、2014年9月に一度、英国領事館が主催する英語レベルチェックを受けた事があり、7段階あるレベルのうちの上から2番目、Upper intermediateでした。
イギリスのオンライン大学院に入学したのは、翌年2015年の5月です。
このオンラインMBAについてはまた別の機会に詳しく書こうと思います。
初級:中学、高校で習うレベル。単語や文法中心。片言英語。話すのも聞くのも苦手。
中級:大学受験・短大で習うレベル。言い回しを覚える。表現・聞き取りに不自由。
上級:日常会話・仕事で使うレベル。分からない箇所は尋ねてクリアにする。慣れる。
初級の壁と克服法
私の祖母が流暢な英語を話す人だった為、幼いころから英語に興味がありました。
小学生の時に強制的に勉強させられた時期もあったのですが、それには拒否感を覚え、まともに勉強を始めたのは、中学校で習うようになってからでした。
中学、高校の授業では、ひたすら単語と文法を教え込まれます。
中学生の時に海外の子供と文通を始めたのですが、「私はxxに住んでいます。私の趣味はxxです。」といった、非常に単純な事しか書けずにいました。
会話も同レベルに、非常に単純な事しか話せない状態でした。
高校に入ると、選択授業はほぼ全て英語を選択し、ひたすら単語と熟語と文法を覚えました。
単語を覚える事自体が私にとっては壁でした。
この壁を克服する、つまり単語を覚えるのに使った方法は以下でした。
●単語カードを作って通学途中にひたすら覚える
●単語ノートを作ってひたすら書く
●付箋に単語と意味を書き、家の机に貼りまくり、覚えたら捨てる
●独り言を英語で言いまくる。
この時の頭の中は、日本語で考えた言葉を英語にする。英語を読んだら日本語に直して理解する。といった流れでした。
中級の壁と克服法
大学受験の勉強を一通りすると、かなりの単語、熟語、文法を覚えている状態になっていると思います。
これをベースとして独り言英会話練習をひたすら続けます。
自分が日常で思う事をとにかく全部英語で言葉にしてみるのです。
かなり怪しいので(笑)、自宅でしか出来ませんが、頭の中で考えるだけでなく、声に発する事が重要です。
この時に突き当たった壁は、言い回しの表現と聞き取りでした。
それを克服する為に行ったのは以下の方法です。
●言い回し表現の本を買ってひたすら暗記し、声に出して使ってみる。
●言いたい事が言えない時、他の言い方で伝えられるか試してみる。
●インターFMを付けっぱなしにして聞きまくる。
●ケーブルテレビで海外チャンネルをずっと付けておく。
これをずっと続けていると、ある時ふと、日本語から英語に訳さず、英語を英語として考えて言葉にするという瞬間を体験したのです。
そこで気づいた事は、翻訳する方が実は難しいという事。
翻訳する事なく、そのまま英語で考えて英語で発する方がより易しいという事に気付いたのです。
そして、テレビやラジオの付けっぱなし効果は、耳が英語に慣れて、分からない単語でも、音で拾えるようになりました。
日本人が英語を聞き取れない理由は、日本語と英語の音域の違いにあるらしいですよ。
子供の頃から英語に触れていたら、こんなに苦労しなかっただろうなと我ながら思います。
分からない単語を書き留め、辞書で調べて、付箋にして貼っておく。その単語を使って言葉にしてみて、覚えたら付箋を捨てる。
私が見ていたチャンネルはFOXだったのですが、これからテレビ付けっぱなし学習を取り入れようと思う方には、BBCなどイギリスや、他国放送の英語のチャンネルも併せて観る事をお勧めします。
理由は、覚えるアクセントに偏りをなくすためです。
私は留学経験ゼロで香港に行きましたが、香港は元英国領であった為、多くのイギリス人が住んでいました。そこで、私が話すのを聞いた人たちは、「君はアメリカ英語を話すね。」と言うのです。
学生時代にイギリスで1ヵ月研修を受けたのに、アメリカのテレビばかり見ていた為にそうなったのでした。
アメリカ英語が悪いとは言いませんが、省略語が多く、発音も異なり、イギリス人には好まれません。一応違いを知っておいた方が第二外国語として使っていたとしても、教養があると思われます。
上級の壁と克服法
さて、英語で考えて英語で発する事が出来るようになり、聞き取りも上達している状態での壁、それは自信を持つ事でした。
日本国内に居る場合には、英語を使おうとすると、その状況を作る必要があります。
私は英会話学校や個人レッスンを試してみたものの、自分には合わなかった為、独学で覚えて来ました。
実際に使う場として、インターナショナルパーティーに参加する事にしたのです。
これがなかなか実践的で面白かったです。
自分が話せる範囲が分かるし、聞けないアクセントにも気づくことが出来ます。
まだオドオドしていた時は、少しお酒を飲んでから話す方が上手く感じた事もありました。
そんな状態で香港に渡り、英語生活が始まった際には非常に不安でたまりませんでした。
しかし、生活しなくてはならないので、背に腹は代えられない。
克服法は後で振り返って結果的にそうだったな。と思ったものです。
●とりあえず伝える。
●分からない時は違う言い方をしてもらうよう頼み、内容を確認する。
●自分が伝えた内容を相手が理解してくれたか確認する。
これだけ?と思われそうですが、自信を付けるには、使い続けるしかありませんでした。
生活で使い、仕事で使ううちにだんだんと慣れてきました。
全世界の英語話者のうち、75%は非ネイティブです。
少しくらい下手でも、アクセントがあっても、通じれば良いのです。
そして、結局は言葉はコミュニケーションのツールなので、分からなければ聞けば良いのです。
とにかく、ガンガン使ってみましょう。
使う場がなければ、インターナショナルパーティーなど、そういう環境に行ってみることをお勧めします。
外国人の友達を作ってみるのもとても良いと思います。
まとめ
ここまでさらりと書いていますが、実際には非常に長い道のりでした。
言語はやはり積み重ねだと思います。
私の体験を記載していますので、学習方法に合う合わないがそれぞれあると思います。ちょっとした参考にして頂けると良いと思います。
若いうちに始めればもっと短縮できるのでしょうけれど、インターナショナルスクールに通うなどしていない限りはやはりそれなりに大変な道のりでしょう。
言語学習は一日にして成らず。
私は今では積極的に英語学習をしていませんが、なるべく海外のコミュニティーに入ったり、分からなかった単語は今でも付箋に貼り出しています。
英語はツールでしかありませんが、確実に世界を広げてくれるので、地道に頑張る事をお勧めします。
質問などありましたら、お気軽にコメント下さい。