2020年12月中、ハーバードビジネススクールオンラインのコースを受講しておりました。
非常に多くのコースが用意されている中、近年世界が注目しているESG、SDGsに関連するプログラム、Sustainable Business Strategy(サスティナブルビジネス戦略)コースを選択しました。
企業戦略としてレインフォレスト認証を取得したリプトンのケーススタディや、洗剤業界へ働きかけを行ったウォルマートの戦略など、実在企業を事例として多くの学びを得ることが出来ました。また、業界によって注力すべき指標を示す、SASBマテリアリティマップや、有限資源を利用したビジネス戦略対戦なども非常に印象的でした。
2015年に採択されたパリ協定に則り、159か国が国連目標に合意しています。日本もそのうちの1か国であり、2030年までに温室効果ガスを26%削減することを目標に掲げています。
また、ESGに関する事項は近年では株主責任の範疇ともされつつあり、特に機関投資家についてはその主導性が期待されています。上場企業に於いては、ESGへの取り組みは必須事項となって行くことが予想され、その取り組みレベルも評判や規制に基づくものではなく、業界をリードする事が求められるようになると思われます。サスティナブル戦略は中長期計画となる事が多く、付け焼き刃で対応出来るものではありませんから、企業は適切な検討が必要ですね。